兄弟ゲンカかな。
それか、鍵をなくしたお父さんが
「入れてくれ~」とやっているのかな。
何にしても、強めにドアノックしていたようだ。
ピンポンしても開けてくれないとか?
そんな事を考えながら、私は足を停める事なく
その住宅の前を葬儀で通り過ぎた。
その、すぐ隣りの家が「現場」だった。
先ほどの家と同様、その家も
道に面した手前にガレージスペースがあり
奥まったところに玄関があった。
この家の玄関は電気が消えていた。
恐らく留守なのだろう。
そして、そのガレージスペースに
もの凄く酒臭いオジサンが
仰向けに寝転がっていた。
だっ誰だこいつ!
クリーム色の作業ズボンに、黒い半袖シャツ。
仰向けなだけでなく、何故か両足の膝を立てた姿勢で
手はお腹の上でお祈り結びをしていた。
そして、道を歩く私にもわかるくらいのでかいイビキ。
「ゴオオオ! フン!ゴオオオ!」
だいぶ暖かくなって風も冷たくはないといっても
よくもまあコンクリートの上でイビキをかけるな(汗)
朝までに凍死しちゃったりしねぇだろうな、おい。